こんにちは、Kです。
突然ですが、皆さんの語学を始めたきっかけは何でしたか?
中学1年で英語の義務教育が始まったところですか?
それとも小学生の時の留学生との出会いでしたか?
人それぞれターニングポイントがあると思います。
AtsueigoのATSUさんは高校生2年次の最後の定期試験が英語に打ち込むこととなったターニングポイントだったそうです。
私の場合は小学生の時まで遡ります。
中国人留学生との異文化交流

小学生の時、厳密には憶えていないのですが、おそらく公立小学校の「総合」学習の時間だったと思います。
近所に住む中国人留学生と交流する時間がありました。
そこで2人の中国人学生の方と小学生数人というグループに別れて、自己紹介やお互いの国の文化を語る時間が始まりました。
当時、小学生の私たちには文化について語れるだけの学力も言語化能力もなかったので、留学生の方が話を主導してくださりました。
そこで我々日本人小学生の名前は中国語読みだとどう呼ぶのかを留学生の方が1人ずつ教えてくれたんですね。
この瞬間がまさにターニングポイントでした。

私の下の名前は「拓海」と言うのですが、中国語読みで「トオハイ」と言うことを教えてもらいました。(正しくは「トゥォ・ハイ」らしいですが、当時は「トオハイ」に聞こえました)
そしてビビッと来たんですね。
この海を「ハイ」と読むのって、もしかして上海を「シャンハイ」と読むのと同じルールなんじゃないか?!って
この時、たとえそのルールに気づいたとしても「ま、どうでもいいか」となる人もいると思うんです。
でも、私の場合は、ものすごくしっくり来たというか、合点がいったというか。
外国語って面白い!!って思ったんです。

この異文化交流の時間の後、課題として感想文だかレポートだかを書いたのですが、それにやけに力が入っていたようで、その学期の通知表に担任教師から「総合学習の時間で名前の中国語での読み方にとても関心を持っていました」とコメントをもらっていました。
これが自分にとっての語学との出会いで、そこで私はその後自分の人生を方向づける原体験とも言えるくらいのショックを受けたのです。
通訳を夢見た中学生時代
やがて中学に進学すると、英語の義務教育が始まることになりました。
ここでも私の語学へのパッションを徐々に高める出会いが2つありました。

まず、中学1年次に通っていた学習塾で、自分が問題を解く姿を見た講師の方から「お前は伸びるぞ」と言ってもらえたことで、うっすらと英語に自信を持ち始めました。
その自信は定期試験の結果や、英語スピーチコンテストでの成功という形としても現れました。
成績は常に5をキープし、英語への自信が徐々に固まっていきました。
そして、中学2年生の時にもう一つの転機が訪れました。
親と担任教師と3者で臨んだ進路面談で、なんとはなしに「一番好きな科目は英語」という話になり「だったら英検とか受けてみればいいじゃない」と担任教師から言われ、なんとご厚意で教師の実の娘さんの英検3級の問題集のお古をいただいたのです。(その年度末にいただいた問題集を使って英検3級に合格しました)
これに加えて担任と「英語を活かすなら通訳とか翻訳とかですかね?」みたいな話になったのだと思います、そこで自分も「通訳になろう」と思ったんですね。本当にノリで決めた感じですけど。
特に夢もなかった自分にとっては「なんとなく進路が決まった」ことが進路への漠然とした不安を打ち消すちょうどいい材料になったのだと思います。その後、高校1年生まで「夢は通訳」で固定でした。
そして、これ以来
「英語が好き・海外に行きたい・英語を使って働きたい」
という自分のアイデンティティや志向はブレることなく、大学卒業後、TOEIC 900点を取得、英検1級に合格し、とあるグローバル・プロフェッショナル・サービス・ファーム(東京オフィス)に内定し、働くまでになりました。

そして、今も海外留学や海外移住に関心があり、色々調べているところです。
原体験は人それぞれ
自分の場合、元々語学に多少なりとも素質があり、とある一つの強烈な出会いによってその素質を発見し、大きくその後の人生が変わることになりました。
もし私が英語や語学以上に関心を示す原体験があったら?
もし「英語を活かして働く」という夢を後押ししてくれる教師に出会っていなかったら?
今の自分はどうなっていたかは分かりません。中学までは数学の方が得意でしたので「なんとなく得意だから」という理由で理数系に進んでいた可能性もあったと思います。
とにかく、きっかけを与えてくれた学校や教師の方々、夢を応援してくれた両親や予備校のスタッフの方達に感謝しています。

皆さんの原体験はなんでしたか?
「大学時代にアメリカに留学して留学生との意識や勉強量の差に圧倒されて以降、本気で勉強を続けている」
「大学・会社で受けろと言われたからTOEICを受けることになって、渋々勉強している」
などなど、人それぞれあると思います。
各人、語学への思いの強度の差はあれ、同じ学習者同士、高め合い、刺激し合えるようになれればいいですね。
今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。